【寺院名】紫雲山 実相院(じつそういん)

【宗派名】単立寺院
【別名】石座御殿
【住所】京都府京都市左京区岩倉上蔵町121
【本尊】不動明王(木造立像)
【開山】
【開基】静基
【由緒】京都「紫野」において寛喜元年(1229-32)、静基僧正により創建され、応永18年(1411)に現在地に移転した。その後、建物の多くは戦国の兵火により全て灰燼に帰した。寛永18年(1641)に至り、第17世義尊僧正が皇室と徳川家光の援助により再建、復興し、享保5年(1688)に義周法親皇が第20世門主として入室の際、大宮御所の建物のいくつかを賜わり、これらは今日なお格調高い威容を保っている(四脚門、お車寄せ、客殿)。室町時代には武門・摂家の名族より出家入室され、江戸時代には皇子・皇族の入室が多かった。明治以降皇族の入室は廃されたが、その歴史的由緒により、狩野派の襖絵をはじめ多くの文化財を有する門跡寺院として今日に至っている。
【寺宝】後陽成天皇宸翰「仮名文字遺」(国宝)/後水尾天皇宸翰「忍」/日蓮上人画像/寒山・拾得を刻石した石燈籠/古文書類(旧記大帖ほか)/その他多数の寺宝を有しており、障壁画には、狩野派の力作が多く、狩野派襖絵の宝庫といわれている。