【宗派名】華厳宗 別格本山
【別名】萩の古寺
【住所】奈良県奈良市高畑福井町1352
【本尊】国宝薬師如来 国宝十二神将
【開山】聖武天皇 光明皇后
【開基】
【由緒】新薬師寺は聖武天皇(在位724-749)眼病平癒のため、天平19年(747)3月勅願により光明皇后によって建立された名刹で、新薬師寺の「新」は「あたらしい」ではなく「あらたかな」薬師寺という意味である。当時東大寺と共に南都十大寺の1つに数えられ、四町四方の境内に七堂伽藍が甍を並べ、住する僧一千人と記録にある。宝亀11年(780)落雷により災上、現本堂のみが焼失をまぬがれ現存し、鎌倉時代には解脱、明恵両上人が一時同寺に住して現在の東門、南門、地蔵堂、鐘楼(各重文)を建立した。当寺は、大和でも屈指の国宝の寺院であり、奈良時代建築の中に当時の彫像が安置される様は中国敦煌の莫高窟より洗練されたものである。この堂の構成は遠くギリシャ建築を偲ばせるものがありまさにシルクロードの終着点と云える。また近年、裸形地蔵尊(鎌倉時代)が発見され話題になっている。
【寺宝】本堂(国宝)/地蔵堂、鐘楼、東門、南門(重文)/薬師如来(国宝)、伐折羅大将、他十二神将 12躰(国宝)/石仏(重美)/法華経 8巻(国宝)/おたま地蔵尊/その他多数あり。 ※境内は、萩が多い。