【寺院名】慈眼山 正源寺(しょうげんじ)

【宗派名】曹洞宗
【別名】
【住所】富山県富山市西番808
【本尊】聖観世音菩薩
【開山】大用惠撮大和尚
【開基】五十嵐次郎右エ門頼房
【由緒】正源寺は、通称厄除の寺、招福の寺、鳴竜の寺と称され、千余年の昔より世の人々に親しまれて今日に至っている。縁起によると、この地は常願寺川氾濫のため、農民の苦しみはひとしおであった。そこで天正年間(1573-92)に氾濫防止の祈祷寺として、時の城主の命により、豪族・五十嵐次郎右エ門頼房等によって建立され、大用恵撮大和尚を請じて開山されたのが始まりである。以来、富山城主佐々成政、加賀藩主ならびに富山藩前田家13代に渡り、代々この正源寺において水難除けの祈願が行われ、領民の信仰も厚く、その歴史を今日に伝え、今尚、年3回の厄除け五穀豊穣、水害防除の祈祷を厳修している。また、同寺本堂天井の鳴竜の絵は、水神の使いとして山下守胤が描き奉納されたものであり、この鳴竜にまつわる伝説も伝えられている。
【寺宝】聖観世音菩薩(県文)行基菩薩作/本堂天井の鳴竜の絵(市文)/仏湿槃尊像/唐金青銅金色聖観世音菩薩立像/西国三十三番霊場観世音菩薩木像 33躰/観世音菩薩石版画像/黄檗宗木庵の書/木庵持物如意