【宗派名】真言宗犬鳴派 大本山
【別名】犬鳴不動尊
【住所】大阪府泉佐野市大木町
【本尊】倶利伽羅大竜不動明王
【開山】行者神変大菩薩
【開基】役ノ行者
【由緒】犬鳴山は斉明天皇7年(661)、修験道の開祖役の小角神変大菩薩の開創で、葛城28宿修験根本道場である。山は八峰より成り、峯中四十八カ所に行場があり、山中には大小48の滝がかかり、その中で特に両界の滝、塔の滝、弁天の滝、布引の滝、古津喜の滝、千手の滝、行者ケ滝の七瀑が有名である。この七飛瀑を金銀等の七宝に比して、七宝滝寺という寺号を淳和天皇(在位823-833)より命名された。犬鳴山の山号は、義犬と大蛇の伝説により宇多天皇(在位887-897)から勅号を給わった。本尊は役ノ行者自作の倶利伽羅大竜不動明王で、古来より運気向上、成就の守護神として、また生命乞不動尊として霊験あらたかなりと崇拝されている。犬鳴山はこのように史蹟と大小数多の滝々による渓谷美等により、昭和14年(1939)大阪府において史跡名勝地として指定を受けている。
【寺宝】 尊勝曼陀羅/不動曼荼羅/犬鳴不動御出現絵図/両界曼陀羅/八祖大師画像/宝剣倶利伽羅 粟田口国吉/その他多数