【宗派名】曹洞宗
【別名】
【住所】愛知県豊川市豊川町波通37
【本尊】千手観世音菩薩
【開山】覚渕阿闍梨
【開基】本願光悦和尚
【由緒】竜雲山三明寺は、辨財天を本尊とし曹洞宗に属する三河の古刹である。同寺は、大宝2年(702)、文武天皇が三河国星野之宮へ行幸の際、現境内池のほとりにて辨財天の御霊験を得られ、大和国橘寺覚渕阿闍梨に命じて堂塔を建立、開山となった。平安朝の頃、三河の国司大江定基公が愛人力寿姫の死を悲しみ、世の無常を感じ出家して名を寂照と改め、力寿姫の面影を永久に残さんと辨財天の御像を刻み上げ、同山に納め、この御像が現在の本尊となっていて己年毎に十二単重の御衣裳替えが執行されている。鎌倉時代に三明寺住僧忠源は、信濃の源氏に組し鎌倉幕府の命に従わず、源範頼の臣に攻められ兵火により堂塔はことごとく焼失したが、室町時代に至り遠州半僧坊を開山した無文元選禅師が、荒廃した様を嘆いて再建し、以来三河七福神霊場として人々の信仰を集めている。
【寺宝】三重塔(重文)--総丈50尺、初層二層は和様、三層は唐様である点日本にも例がなく室町時代の建築物として著名/宮殿(重文)/県指定文化財一基本殿/今川義元・徳川家康朱印状(市文)/水子供養/不動明王/その他、多数あり