【寺院名】大慈山 西明寺(さいみょうじ)

【宗派名】臨済宗永源寺派
【別名】
【住所】滋賀県蒲生郡日野町大字西明寺1238
【本尊】十一面観世音菩薩
【開山】照源阿梨
【開基】聖徳太子
【由緒】西明寺は、天武帝白鳳5丙子の年(676)、百済国の沙門道寧法師が神告によって綿向嶽上の綿向大明神を日野町村井の地に遷し奉り、その嶽下に西明教寺を創建、薬師如来を本尊に、釈迦、弥勒の三仏を祀ったのが始めとされる。その後、奈良大安寺の信霊大師を迎え中興の祖として、来田綿(くたわた)寺と号したとも言われる。天喜元年(1053)比叡山の正行坊阿梨照源が白鷺を作って虚空に放ったところ西明寺の沼地に着き、照源によって裏山を飛来峰、寺号を沼辺山西明寺と名づけられ、大安楽寺の別院となった。照源はここで17年修行し、夢のお告げで比叡山楞厳院より十一面観世音菩薩を請来して本尊とし、盛大な入仏開眼供養をした。その後大いに栄えたが、元亀(1570-73)の兵火により衰退。寛永(1624-44)の末年、永源寺の僧・空子和尚により再興され、禅刹となり今日に至る。
【寺宝】十一面観音--木像・平安期(国重文)/大般若経 600巻--鎌倉期(県文)/四天王像--木像・平安期(町文)/宝塔、宝篋印塔--鎌倉期(町文)