【宗派名】律宗唐招提寺派
【別名】唐招提寺奥之院
【住所】奈良県奈良市五条2-9-6
【本尊】快慶作阿彌陀如来
【開山】慈禅上人
【開基】
【由緒】西方院は、唐招提寺の塔頭として、その西方300メートルの丘上にあり、鎌倉時代に慈禅上人に依って開かれた。慈禅房有嚴(1186-1275)は、嘉禎2年(1236)東大寺大仏殿に自誓受戒を行じた「南都四律匠」の一人である。寛元2年(1244)宋に渡り、在宋3年、律宗と念仏門を学び、宝治2年(1248)律宗三大部を将来したと伝えられる。その後、西方院を創建し、斎戒衆として念仏を修した。本尊である阿弥陀如来立像は、鎌倉時代の仏師快慶の晩年の作として知られている。境内には、唐招提寺中興2世證玄の五輪供養塔があり、これも鎌倉期独特の勇荘さである。他に、護持院隆光の五輪塔、蔵松院英範の宝篋印塔等、唐招提寺衆僧の墓所として、多くの石塔が現存する。また、元禄時代に傑出した護持院隆光の得度出家した寺でもある。
【寺宝】阿弥陀如来立像(国重文)