【宗派名】浄土宗
【別名】
【住所】京都府京都市東山区松原通り大和大路東入ルロクロ町
【本尊】阿弥陀如来
【開山】蓮性和尚
【開基】弘法大師
【由緒】西福寺は嵯峨天皇(在位809-823)の御代、弘法大師が地蔵堂を建立し、自作の土づくりの地蔵尊を安置したのが開基といわれる。この地は京都の東の葬送の地であった鳥辺野の入口にあたり、六道の辻といわれ、昔は六つの仏堂があったが、現在は三仏堂が残り、毎年8月のお盆には伝統行事の「お精霊迎え」の六道詣りが幾百年も続いて行われている。また、嵯峨天皇の皇后がしばしばご参詣され、皇子の正良親王病気の際、この地蔵尊に祈願したところ、無事平癒し、後に仁明天皇(在位833-850)として即位された。以来、地蔵尊は「子育て地蔵」と呼ばれ、世の多くの人々に信仰されるようになった。江戸時代中期、享保11年(1726)二条関白綱平公(敬信院入道前殿下円覚)が西福寺を改築復興し、現在に至っている。また、同寺は名画の多いことで知られ、人々に親しまれている。
【寺宝】檀林皇后九相図絵/熊野那智曼荼羅図絵/南瞻部州附図/七難絵巻/六道十界図絵/十王図絵/洛中洛外屏風/海北有松筆布袋図/その他多数