【寺院名】當麻寺 西南院(さいなーいん)

【宗派名】高野山真言宗
【別名】
【住所】奈良県北葛城郡當麻町當麻
【本尊】十一面観音菩薩
【開山】
【開基】
【由緒】當麻寺塔頭西南院は、当麻真人国見が、麻呂子親王によって草創された萬法蔵院を、白鳳12年(661)、百済の僧正・恵潅を導師に迎え当麻寺として遷造した時、坤(裏鬼門)の守の寺院として創建されたのが始まりで、西塔の別当となった。その後、弘仁14年(823)に弘法大師が当院に留錫し、曼荼羅堂に於いて「いろは歌」を御想念になった。この時より同院は、真言宗となり、法灯は守り続けられ、人々の厚い信仰を集めている。また、庭園は、江戸初期に作られたものを中期頃に改造された池泉廻遊式庭園で、天平建築の粋たる西塔を東側に組み入れ、その優姿を池泉に落し、美しい陰影は絵画そのものであり、他では見ることができない。春は新緑、夏は驟雨、秋は紅葉、冬は雪とその四季折々の趣きをそえ、さつきや石楠花なども研を競い、尚、同園の一隅にある水琴窟の妙音は、人々の心を遊ばせてくれる。
【寺宝】十一面観音菩薩(重文)/聖観音菩薩(重文)/千手観音菩薩(重文)/後奈良天皇御染筆の軸/文亀曼荼羅軸木/前鬼後鬼/不動明王軸/飛行役小角立像/他