【寺院名】出雲路山 毫攝寺(ごうしょうじ)

【宗派名】真宗出雲路派
【別名】五分市本山
【住所】福井県武生市清水頭町第二号九番地
【本尊】阿彌陀如来
【開山】親鸞聖人
【開基】
【由緒】真宗出雲路派本山毫攝寺は、天福元年(1233)、宗祖親鸞聖人が京都の上加茂、下加茂の間の出雲路に一宇を草創されたのが始まりで、以来、第5世善幸上人の代、暦応年中(1338-42)に越前水落駅の辺り山本ノ庄(鯖江市神明町)に移転された。そして第11世善秀上人の代に至るまで在住していたが、同上人には法嗣がなかったので京都柳原大納言より嗣子を迎え、第12世善照上人として法灯が継がれた。慶長年間(1596-1615)に至って、現在の地・味真野地区清水頭に移転し、漸次諸堂の再建がなされ、徳益は広く伝わり宗勢は頓に栄え、法灯綿々として今日に伝承されているのである。なお、毫攝寺は御柏原天皇(在位1500-26)と後陽成天皇(在位1586-1611)から勅願所の綸旨を賜わっている。また、阿弥陀堂、御影堂は、明治10年(1877)失火により焼失したが、明治17年(1884)に見事に再建された。特に荘厳を極めた立派な御影堂は、総欅造り18間四面、8階建のビルに相当する高さを保ち、しかも釘の使われていない建物で結集された門信徒の念力そのものである。
【寺宝】阿弥陀如来尊像/聖徳太子御自作の尊像/釈迦牟尼仏/迦葉・阿難の両菩薩/鏡御影/光明号本尊(重文)/境内にある経蔵の向拝紅梁のかけ登りの獅子の彫刻は見事な作風である。その他明治両陛下より御下賜の御物約100点がある。