【寺院名】如意山 金心寺(こんしんじ)

【宗派名】真言宗御室派
【別名】
【住所】兵庫県三田市天神3-28-45
【本尊】弥勒佛
【開山】定恵上人
【開基】
【由緒】金心寺は天智天皇7年(668)、藤原鎌足(614-669)の長子定恵上人が唐より帰朝後、異母弟に当たる有間皇子の供養と、鎌足の菩提を弔い、平和祈願と鎮護国家のために七堂伽藍を完備する大金心寺を建立されたことに始まる。その後、歴代天皇の帰依厚く、20万石の寺領田を持ち、20数ケ寺の末寺を有するに至った。弘治元年(1555)、伊丹城主荒木村重が金心寺に立て籠り三木の別所長治と共に反抗したために織田信長の怒りに触れ、火を放たれ焼き打ちに遭い、大伽藍は悉く灰塵と化したが、本尊弥勒仏と金堂本尊薬師仏は、泉水に飛び入り、難を避けたと伝えられている。その後、弥勒仏を始め数々の仏像を池中から引き上げ、今の屋敷町に再建されたが、明治2年(1869)に有志によって現在の地に移転された。故に三田の町も江戸時代から城下町と云われ、金心寺は町の人々の信仰を集めている。また、三田の地名もこの寺から出たものである。
【寺宝】本尊弥勒仏(重文)/不動明王立像(重文)/絹本着色 十一面観音(重文)/薬師仏/日光・月光菩薩/如意宝珠融通尊/白竜大権現/その他多数。