【寺院名】護国山 国分寺(こくぶんじ)

【宗派名】天台宗
【別名】
【住所】三重県志摩郡阿児町国府3476
【本尊】薬師如来
【開山】
【開基】僧行基と善哉
【由緒】国分寺は45代聖武天皇の勅願により天平13年(741)、国ごとに国分尼僧寺の二寺を建立せられた僧寺である。金光明四天王護国之寺といって国家の安泰、人民の幸福を祈願した。また、僧行基と善哉が朝命により開基したもので国司からの費用で厳然とした七堂伽藍を建立、八丁四方に及ぶ広大なもので志摩、尾張、三河の正税をもってその費に充てていた。現在大堂山、大門、古大門、寺瓦、山王山等の地名があり、これらの地から古瓦、土器の破片が出土する。応仁元年(1467)兵火に遭い本堂諸堂塔を焼失。その後3回火災に遭って宝物等を失った。その後明応2年(1493)ささやかなお堂を現在の地へ建てて本尊薬師如来を安置し、修復を重ねた。現本堂は天保8年(1837)起工、同10年上棟、7年の才月をかけ落慶した。山門は文久年間(1861-64)、庫裡は正徳年間(1711-16)に再建したものである。
【寺宝】創立当時の瓦、土器/本堂(町文)/薬師如来坐像(県文)/仏説士倶昭仏母准提大陀羅尼経(町文)/若心経 奈良時代の作/その他多数