【宗派名】粉河観音宗
【別名】
【住所】和歌山県那賀郡粉河町大字粉河2787番地
【本尊】千手千眼観世音菩薩
【開山】大伴孔子古
【開基】
【由緒】風猛山粉河寺は本来、補陀落山施音寺といい、粉河観音宗を奉じる西国三十三所第3番の札所である。草創は宝亀元年(770)といわれる。この地の猟師大伴孔子古が風猛山で獣を追っているときに光がさし、その光のさした場所に草庵を結んだ。そして仏像を祀りたいと思ううち、観音の化身童男行者が来て、7日の間に千手千眼観世音菩薩像を刻んだ。観音像は今日なお伝えられる粉河寺本尊である。やがて河内国讃良の郡の長者によって寺観も整い、大伴氏の子孫が寺を守っていた。正暦2年(991)花山法皇が熊野詣の折り、粉河寺に参詣され、同年寺領が与えられた。その後、粉河寺は熊野詣や高野山との関りの中で、霊験あらたかな仏のいる大寺として発展してきた。遠い昔、この地からさした光明が1200年の歴史に輝き続け、今も人の心に照り映えているのである。
【寺宝】粉河寺縁起絵巻(国宝)/五大尊像/参詣曼荼羅/本堂(県文)/童男堂(県文)/大門(県文)/その他多数