【宗派名】真言宗醍醐派 別格本山
【別名】西山観音
【住所】愛媛県周桑郡丹原町大字古田甲1657
【本尊】千手千眼観世音菩薩
【開山】空鉢仙人
【開基】報恩大師
【由緒】興隆寺は、約1330年前、人皇第35代皇極帝の代(642-645)に空鉢上人が開基し、その後、行基菩薩・報恩大師・弘法大師の入山があった。延暦年中(782-806)、桓武天皇の勅願寺となり、七堂伽藍が完備され、皇室をはじめ源頼朝、河野家、久松家等の武門、ならびに地方信者の崇敬が厚く、また西山四国八十八ケ所として、古来より善男善女の信仰の霊場になっている。現在の西山の本堂は、源頼朝(1147-99)の発願によって建立されたもので、全体の構想は和様であるが、柱上の柱柱が美しい唐様、中間の飾り具合が、大斗の上に花肘木をおき、その上に二つの斗、またその上に三つの斗をのせた折中様式になっており、明治40年(1907)に国の重要文化財に指定された。本堂をはじめとする同寺の数多の国宝文化財は、その伝統と歴史を物語り、広範な境内は、昭和24年に(1949)名勝に指定されている。
【寺宝】本堂(国重文)/厨子(国重文)/棟札 2枚(国重文)/銅鐘(国重文)/宝篋印塔(国重文)/古文書(県文)/釈迦如来坐像(県文)/その他多数の貴重な文化財・宝物があり研究資料としても有名