【寺院名】金剛山 弘泉院北寺(こうせいいんきたじ)

【宗派名】真言宗豊山派
【別名】瑠璃光寺
【住所】高知県安芸郡安田町別所109-1
【本尊】薬師如来
【開山】善有
【開基】
【由緒】
弘泉院北寺は、真言宗豊山派に属し、金剛山弘泉院と号され、また、瑠璃光寺とも言われる。同寺の開基は古く、神峰寺とも並び室戸岬の東寺(最御崎寺)、室戸の西寺(金剛頂寺)に対して古くから北寺と呼ばれている。創建は大宝2年(702)、僧善有が北川村和田の峯に妙楽寺を開いた頃、善有によって建てられた。大同年間(806-10)に弘法大師が西寺を建立する時、馬路村の西山深谷にその用材を求め、これを筏に組んで安田川を流した。その用材の一部を持って北寺を再建したと伝えられている。その後、衰え明治4年(1871)、遂に廃寺となったが、昭和23年(1948)宗教法人として新発足し、現在人々の信仰を集めている。同寺本尊薬師如来は、弘法大師の作と言われ、釈迦如来像、菩薩像、増長天、持国天像は藤原時代初期の特徴を持ち、国の重要文化財に指定されている。
【寺宝】薬師如来像(国重文) 1体/増長天立像(国重文) 1体/菩薩形の立像 5躰(国重文)/持国天立像(国重文) 1体/釈迦如来像(国重文) 1体--昭和42年に保存庫が完成して納められている。