【寺院名】蓮渡山 向性院(こうしょういん)

【宗派名】臨済宗妙心寺派
【別名】
【住所】
秋田県南秋田郡若美町払戸字渡部12
【本尊】釈迦牟尼佛
【開山】奇峰玄高和尚大禅師
【開基】渡部斧松、渡部惣治両家
【由緒】向性院の創建には、八郎潟の干拓事業と切っても切り離せない。八郎潟には長い間灌漑用水がなく、不毛の時代が続いた。江戸時代の末期に羽州・桧山藩(現在の能代市桧山)の足軽、渡部惣治とその甥である斧松がほとんど私費によって寒風山麓から約10キロメートルの流水溝を掘削し、開田に成功。周辺から入植者が集まり、新村が誕生した。同寺に隣接する国営事業大潟村の幕末版である。文政元年(1827)に寺の建立許可が下り、渡部惣治、斧松両家を開基、奇峰玄高和尚大禅師を開山として建立された。明治時代に火災が二度もあり、仮本堂の時代が続いたが、昭和61年(1986)に総工費1億5000万円をかけて、位牌堂、檀信徒室を含む202坪を新築し、寺としての面目を一新した。現在の檀徒の約8割が農家である。
【寺宝】本尊釈迦牟尼佛/その他