【寺院名】萬頂山 高岩寺(こうがんじ)

【宗派名】曹洞宗
【別名】とげぬき地蔵
【住所】東京都豊島区巣鴨3-35-2
【本尊】延命地蔵菩薩
【開山】扶嶽太助
【開基】
【由緒】
高岩寺の開創は慶長元年(1596)で、当初は神田明神下同朋町(現・外神田二丁目)にあった。寛永13年(1636)に本堂が完成したが、明暦の大火(1657)で焼失し、下谷に移転した。さらに明和の目黒行人坂大火で寺の古記録をほとんど失なった。明治24年(1892)に巣鴨に移転し、同30年(1897)に住職となった24世巨海道雄の尽力により、巣鴨のとげぬき地蔵として多くの参拝者が集まるようになった。とげぬき地蔵の由縁は、地蔵を信仰していた小石川の田付又四郎が、夢の中に現われた僧の「地蔵菩薩の印像をもとに印影を作って川に流せ」という言葉に従い、妻の大病を治した。この話を聞いた西順という僧が、この印影を飲ませることで、毛利家の女中が飲み込んだ折れ針を無事吐き出させたことによる。このことは高岩寺に田付又四郎の縁起書として残っている。今日もこのとげぬき地蔵の霊験を頼って、多くの人が参拝に訪れている。
【寺宝】本尊延命地蔵菩薩(別名とげぬき地蔵)/高岩寺地蔵尊縁起霊験記