【宗派名】真言宗国分寺派 別格本山(摂津西国観音第十六番札所)
【別名】
【住所】大阪府豊能郡能勢町大里555
【本尊】千手観世音菩薩
【開山】推古3年 聖徳太子
【開基】日羅上人
【由緒】月峯寺の開創は33代推古天皇(592-628)の代にまで溯る。百済の国日羅上人が来朝した際、摂津国尼崎沖において、食を求めるために漁夫の住家を訪ねた。漁夫の顔面が青く歩行も困難なため、上人が尋ねたところ、2、3カ月の間漁がないと言う。上人が不思議に思われ、海岸より眺められたところ東方の空より一条の光があり、海面を照らした。上人がこの光をた拠りとして進まれたところ、能勢の山中に紫光を放つ大木を見つけた。摂津四天王寺建立の3年後、聖徳太子に随して再び登山し、放光の大木を伐採したところ、一寸八分の千手観音像が現出し、ここに一宇を建立し、槻ケ峯と称した。後、山上にて護摩修行中、空中より不動の利剣が下ったので剣尾山と号す。その後天文年間(1532-55)に兵火に遭うが、寛文4年(1664)大阪城代片桐且元公より御朱印地を賜り、観行上人の手によって再興され、現在に至る。
【寺宝】本尊・千手観世音菩薩