【寺院名】宇宙山 乾坤院(けんこんいん)

【宗派名】曹洞宗 別格中本山
【別名】
【住所】愛知県知多郡東浦町大字緒川字沙弥田
【本尊】大通智勝佛
【開山】川僧済禅師
【開基】水野貞守
【由緒】乾坤院は文明7年(1475)の創建で、開基は小川城主、水野蔵人下野守貞守公である。開山は川僧済であるが、わずか2ケ月後に没したため、名のみである。その後水野忠政公が徳川家康の外祖父となって以来、乾坤院は権勢を誇り、経済的基盤は確立した。一時は家康公の生母「於大の方」より三里四方の山林を寄進され、後に尾州徳川家より年貢31石7斗5合余の黒印地とされ、明治維新の上地の時まで禄を与えられた。上地後、次第に荒廃していき、昭和になると第二次大戦、伊勢湾台風などによる被害を受けた。昭和45年(1970)、全伽藍の整備復興、表参道の大改修、西山の庭苑造りなど、往古を凌ぐ偉観を成し、堂々たる巨刹の景観は面目一新、名実ともに大寺院として整った。現在では、四季を通じて心身の洗清のために参詣に来る老若男女で溢れている。
【寺宝】正法眼蔵15冊(県文)/伝光録/絹本著色 弁財天画像(県文)/絹本著色 諸尊集會図(県文)/喚鐘鼡灯(2世逆翁和尚作)/狩野探幽法印筆 竹之図/涅槃図(法橋宗運筆)/その他多数