【寺院名】大澤山 久安寺(きゅうあんじ)

【宗派名】高野山真言宗
【別名】
【住所】大阪府池田市伏尾町697
【本尊】千手観音
【開山】(伝)行基
【開基】弘法大師・賢実上人
【由緒】久安寺は神亀2年(725)行基菩薩によって開創、天長年間(824-34)弘法大師の再興と伝えられ、真言密教の道場、安養院が前身である。久安元年(1145)賢実上人の時、近衛帝の祈願所として楼門、金堂、塔などの伽藍と49院の坊舎を再興し、久安寺と称した。本堂には聖武帝、後一条帝、近衛帝の勅願による本尊千手観音が祀られ、摂津国三十三所霊場19番札所であり、また弘法大師を安置している御影堂は、摂津国八十八所霊場67番札所である。その後豊臣秀吉が参拝の折り、三光神を祀り、月見、茶会を親しんだと伝えられ、太閤像を三光社に合祀している。江戸中期には歌人平間長雅が在住して観音信仰の布教が盛んになり、元禄(1688-1704)の中興が行なわれた。昭和48年(1973)より、昭和興隆計画を実施して、霊園事業を基に歴史の縁と曼荼羅教学により、諸堂、庭園を整備、今日に至る。
【寺宝】楼門(国重文)/四天王中増長天(市重文)/阿弥陀如来坐像(国重文)、薬師如来立像(市重文)、釈迦涅槃図(市重文)、愛染明王像、弁財天像、不動明王図、弘法大師図、久安寺縁起(市重文)等、数多くの寺宝が阿弥陀堂に保存されている。