【寺院名】伝法山 願成寺(がんじょうじ)

【宗派名】真言宗大覚寺派 準別格本山
【別名】
【住所】熊本県人吉市願成寺町956番地
【本尊】阿弥陀如来
【開山】弘秀上人
【開基】相良長瀬
【由緒】願成寺は伝法山願成寺と称し、真言宗大覚寺派の準別格本山に位している。四条天皇の御代、天福元年(1231)の創建で、開山は弘秀上人により、開基は初代藩主相良長瀬である。以来、相良家累代の菩提寺となっている。慶長16年(1611)御陽成天皇(在位1586-1611)の勅願所となり、末寺36カ寺を有し、時運は隆盛を極めた。しかし数回の火災により、諸堂伽藍は焦土に帰し、現在の建物は大正11年(1922)建立のものである。寺宝文化財の類も多く、特に本尊の木造阿弥陀如来坐像は、平安末期の作風を留める秀作で、国指定重要文化財となっている。また相良家累代の墓所があり、観光、参拝に多くの人々が訪れている。
【寺宝】阿弥陀如来坐像(重文)/不動明王(重文)/両界曼荼羅(重文)/石造七重塔(重文)/相良家墓地(県文)/石造三重塔/掛軸、写経、古文書など数千点/その他多数の寺宝を所蔵