【宗派名】真言宗大覚寺派 準大本山
【別名】大山不動尊
【住所】神奈川県伊勢原市大山724
【本尊】不動明王
【開山】良弁大僧正
【開基】天平勝宝7年(755)
【由緒】大山寺は、天平勝宝7年(755)、奈良大佛の東大寺第1世良弁僧正が聖武天皇の勅願寺として、山頂に石尊社、中腹に不動明王を祀ったのが起源である。同山第2世は光増和尚、第3世は弘法大師(真言)、第4世は弁真和尚、第5世は安然和尚(天台)であることから八宗兼学のお山と言う。その後藤原氏、平氏の時期を通じ、多くの武士団が関東に土着してその尊崇を受け、源頼朝、足利尊氏、小田原北条氏らの手厚い保護により同寺は大いに栄えた。太閣の小田原攻めに際し、一山の僧兵も出兵交戦したため、徳川家康の粛堵を受け、天台修験から真言修験に改め、八大坊第1世に実雄法印を任じ、その格式は大名と同じ藩政を行った。明治の神仏分離により一山の組織を阿夫利神社に移管し、自らは女坂の中辺に移り堂塔を再建して成田山新勝寺、高播山金剛寺と共に関東三大不動と呼ばれている。
【寺宝】鉄造不動明王、二童子像(国重文)/縁起絵巻/五大明王/家光額/宝篋印塔/春日灯籠/倶利伽罹堂/鉄眼版大般若経/その他多数あり。