【寺院名】文覚山 円通寺(えんつうじ)

【宗派名】臨済宗建長寺派
【別名】
【住所】静岡県賀茂郡松崎町宮内
【本尊】聖観世音菩薩
【開山】文覚大上人
【開基】
【由緒】円通寺は、高倉天皇の御宇、治承3年(1179)に高尾寺の僧文覚上人が伊豆国に流された際、この地で源頼朝と偶会し、共に勝境の地であると感じて一小宇を創立、弘法大師真作の聖観世音菩薩を安置し奉り、文覚山円通寺と号したのに始まる。初めは真言宗の道場であり、俗に相生堂と称され、ここに文覚上人と頼朝公は互いに寶祚長久・武運興隆・佛法増輝のため祈祷したと伝えられる。その後数代を経て貞治3年(1362)東林和尚が鎌倉より来住し、臨済宗に転宗され、建長寺末となった。応仁の乱(1467-77)で寺領200石を失うが、慶安元年(1648)3代将軍徳川家光公が12石余を改めて朱印をなし、14代将軍家茂公(1846-66)まで累世書き替えがなされるなど、寺運は隆盛を極めていた。明治2年(1869)に至り上地となるが、開創以来、人々の厚い信仰を集め、今日に至っている。
【寺宝】本尊聖観世音菩薩 木像弘法大師真作/文覚大上人木像/源頼朝公木像
※豆国霊場第七十七番札所伊豆横道第四番札所/仏の小径終点