【寺院名】聖王山 圓泉寺(えんせんじ)

【宗派名】真言宗豊山派
【別名】太子堂
【住所】東京都世田谷区太子堂3-30-8
【本尊】不動明王
【開山】賢惠大和尚
【開基】
【由緒】聖王山法明院圓泉寺は、文禄4年(1595)賢惠大和尚によって現在地に開創されたと伝えられているが、その草創は、遅くとも南北朝時代末期(14世紀後半)の頃には太子堂並びに小堂(圓泉坊)が結ばれていたと推察される。慶長年間(1596-1615)には次第に寺容も整えられ、寛文12年(1672)、庚申供養塔が造立されて同寺は、周辺地域における庚申信仰の中心となり、寺社詣での人々が跡を絶たなかった。享保13年(1728)、第9世周明法印が寺格を進め法流を相続し、同山を中興するが、不幸にも安政4年(1857)災禍に罹り諸堂宇を焼失。安政7年(1860)檀信徒家の信施によって本堂、太子堂、庫裡が再建された。明治に入り衰えしも時の住職英大和尚のもとに檀家が結集、寺門を支え続ける等、開創以来いかなる時にも法灯を灯し続けてきた同山は、檀信徒の心の寄る辺としての寺容を保つべく努力し、今日の姿を見るに至った。
【寺宝】本尊不動明王(寄木造り江戸期作)/十三仏(画幅)/聖観音菩薩/地蔵菩薩/木彫地蔵尊/子育延命地蔵尊/六地蔵尊/庚申供養塔/その他、多数あり