【宗派名】臨済宗南禅寺派
【別名】
【住所】京都府京都市左京区一乗寺小谷町13
【本尊】十一面千手観世音菩薩
【開山】三要元佶(閑室)
【開基】徳川家康公
【由緒】慶長6年(1601)徳川家康は国内教学の発展を図るため、下野足利学校第9代学頭・三要元佶(閑室)禅師を招き、伏見に圓光寺を建立し学校とした。圓光寺学校が開かれると、僧俗を問わず入学を許した。また孔子家語・貞観政要など多くの書籍を刊行し、これらの書物は伏見版または圓光寺版と称された。圓光寺には、出版に使用された木活字が現存しており、我国出版文化史上特筆すべき寺院であるといえよう。その後、圓光寺は相国寺山内に移り、さらに寛文7年(1667)現在の一乗寺小谷町に移転された。明治以降は、最近まで臨済宗南禅寺派の尼寺であり、我国臨済宗唯一の尼僧修学道場であった。また庭園には洛北では最も古い池である栖竜池があり、春の新緑、秋の紅葉時には美観を呈し、参拝客などの人々で賑わっている。
【寺宝】開山元佶禅師像/竹林図屏風六曲・応挙作(重文)/慶長4年(1599)家康に与えられた木製活字 4万個/本尊千手観音像・運慶作/栖竜池/東照宮/その他多数