【宗派名】高野山真言宗 別格本山
【別名】智恵の文殊さん
【住所】大阪府堺市家原寺町33
【本尊】智恵文殊菩薩
【開山】行基菩薩
【開基】行基菩薩
【由緒】家原寺は智文殊家原寺または「家原の文殊さん」と呼ばれ、開創は奈良時代、東大寺の建立にも大きな力となったと言われる名僧行基菩薩である。鎌倉時代の仏説集「沙石集」の中の巻五「行基菩薩之歌事」によれば「和泉の国に降誕し……」とあり、この地にて生誕したという説を裏づけている。行基菩薩37歳の時、父の菩提のため、誕生の家を寺に改めて家原寺としたとされており、1300年以上の歴史を持つ。文殊菩薩を本尊とする最初の寺であり、本尊文殊菩薩は行基菩薩作とされ、日本三体文殊のひとつ。毫(ごう)の中にインドより将来した黄金仏が納められている。730年頃に伽藍を整え32の支坊を誇り、空海、最澄も訪れた寺であった。数度の荒廃を経たが、興正菩薩等の尽力で復興。現在の本堂は慶安元年(1648)大意僧正の手で再建された。昭和41年(1966)、現住職寺西竜愿大僧正により高野山真言宗別格本山となる。平成元年(1989)4月9日惣桧作りの三重塔を再建する。
【寺宝】本尊智文殊菩薩(行基作)/巨勢金岡筆行基絵伝(重文)/薬師如来/水かけ地蔵/身がわり大師/大日如来/愛染明王/一願不動明王