【寺院名】稲久山 一蓮寺(いちれんじ)


【宗派名】単立(時宗系)
【別名】一条道場、福応院
【住所】山梨県甲府市太田町5-16
【本尊】
【開山】法阿弥陀仏朔日上人
【開基】武田時信
【由緒】一蓮寺は、元暦元年(1184)源頼朝に謀り殺された一條忠頼の婦人が出家して尼寺を建て菩提を弔ったのが始まりである。正和元年(1312)に武田時信が、この地に巡化した遊行第2世他阿真教上人に帰依し、その尼寺を一條道場として遊行時衆の寺とし、舎弟である宗信をして開山、この時より一蓮寺と号された。一条道場は、雄大宏壮な寺院として発展し、開山から第8世まで武田氏の一族から法燈相続者が出るなど武田氏との深い縁由があった。第5世尊観法親王は、兵庫の真光寺、山形の光明寺、同一蓮寺の古刹を歴任し、遊行第12代を継いだため、出格の優遇を受け、歴代の住持も門跡に準ずる待遇となり、江戸時代に入ってからも禁制の金紋先箱や綱代の乗輿も許された。昭和20年(1945)戦災で一山悉く焼失、戦後再々建された。昭和27年(1952)単立となり、今日に至る。
【寺宝】古代過去帳(県重文)/渡唐天神画(県重文)/柳沢吉保画像(市重文)/発掘墓(市重文)/後醍醐天皇勅額/東山天皇勅額/真教上人像/一遍上人像/その他多数あり