【寺院名】妙色山 安楽寺(あんらくじ)
【宗派名】真言宗豊山派
【別名】金性院
【住所】高知県高知市洞ケ島町5-3
【本尊】阿弥陀如来
【開山】
【開基】菅原高視朝臣
【由緒】安楽寺は、今を去る一千有余年前、延喜年中(901-23)菅原道真公の長子高視朝臣が、土佐の国に配流されて潮江高視の里に居住していた道真公の逝去の後、潮江に天満宮を祭る際、築紫菩提寺に因りて建立した寺である。当時は伽藍もすべて備わり、子坊12カ寺を有していたが、応仁・文明の兵乱(1467-77)で退転した。その後寛文年間(1661-73)弘法寺の僧栄俊大徳が高知市久万村に再興して、金性院と号した。久万の城主毛利豊前守吉政は、栄俊の知業兼備の徳に感銘し、菩提寺とした。また、藩主山内一豊公が入国の際、度々越前守に寺領地を給い、代々の信仰を得ていた。明治維新の変革により再び廃寺となったが、明治8年(1875)常宝上人により旧瑞応寺跡に再興された。以来、数々の宝物を備え、檀徒3千戸霊場巡拝の信徒多く、四時絶えることなく法燈赫々として現在に至る。
【寺宝】本尊阿弥陀如来(旧国宝)/鱸礁遺蹟/薫的和尚御木像/真筆古仏画/板垣退助の生家乾家の墓地/その他仏像、古陶器等、多数あり