【寺院名】大慈山 安楽寺(あんらくじ)

【宗派名】臨済宗妙心寺派
【別名】船橋観音
【住所】愛知県稲沢市船橋町30
【本尊】十一面観世音菩薩
【開山】円光大照禅師
【開基】
【由緒】安楽寺は尾張国の国分寺の一支院として創建されたと伝えられている。かつては天台宗で観音寺と称していたが、北朝の至徳元年(1384)に至って、尾張国杉田の妙興寺の開山で北朝歴代御帰依の名僧円光大照禅師を勧請して中興開山と仰ぎ、このときから改めて臨済宗となり、寺名も安楽寺として今日に至っている。明治19年(1886)、政府はこの堂宇に対して古代建築物保存資金として金壱百円也を下賜、保護に意を用いていたが、明治24年(1891)10月、濃尾大震災の厄に遭い、遂に倒壊した。そこで早速復旧の工を起こし、できるだけ古材を用い旧の形を模して、10年後に完成したのが現在の本堂である。故に堂宇には、昔日の面影を宿し、老松を渡る風に歴史を語らせて今日に及んでいる。
【寺宝】十一面観世音菩薩立像(重文)/釈迦如来坐像(重文)/阿弥陀如来坐像(重文)/兜跋式毘沙門天立像(県文)/本尊厨子(市文)/磬子(市内最古)/聖観音菩薩坐像